ハイデンハインのリニアエンコーダ(直線位置検出器・リニアスケール)は、機械的な伝送エレメントの助けを借りることなく直線軸の位置を検出します。これにより、下記の誤差の原因を取り除くことが出来ます。
- ボールネねじの熱膨張による位置決め誤差
- 反転誤差
- ボールねじのピッチ誤差による動的誤差
位置決め精度と加工速度が要求される機械にとってリニアエンコーダ(直線位置検出器・リニアスケール)は不可欠です。
シールドタイプリニアエンコーダ(直線位置検出器)
ハイデンハインのシールドタイプリニアエンコーダ(直線位置検出器)では、汚れ等の過酷な使用条件下での工作機械および機器への使用に適しています。主な用途は次の通りです。
- フライス盤
- ボール盤
- マシニングセンタ
- 施盤
- 研削盤
- 放電加工機
- 溶接機
- 曲げ加工プレス
機械的構造
ハイデンハインのシールドタイプリニアエンコーダ(直線位置検出器)では、アルミニウム製のハウジングが、スケール、走査キャリッジおよびそのガイドを切粉、ダスト、飛沫などから保護します。またハウジング下方のシーリングリップがそれらの進入を防止するような構造になっています。走査キャリッジは、ほとんど摩擦なしにスケールに沿ってガイドされます。カップリングが、キャリッジを取付ブロックと連結し、スケールと機械スライドの間の不可避的なミスアライメントを補正します。
スケールと取付ブロックの間のミスアライメントおよび段差は、スケールのタイプに応じて±0.2mmから±0.3mmまでの範囲内で許容されています。
温度特性
ハイデンハインのリニアエンコーダ(直線位置検出器)の温度特性は、機械の動作精度を測る重要な判断基準となります。通常、リニアエンコーダ(直線位置検出器)の温度特性は、工作物や測定物の温度特性と一致するようにして下さい。温度変化が発生した場合、リニアエンコーダ(直線位置検出器)がある特定のポイントを基準にして伸び縮みし、それによりリニアエンコーダ(直線位置検出器)と機械の間に位置ずれが生じないように設計されています。
ハイデンハインリニアエンコーダ(直線位置検出器)のスケールスベースは、それぞれ熱膨張係数が違います。そのため、温度特性の面からその時々の測定課題に適したリニアエンコーダ(直線位置検出器・リニアスケール)を選択することができます。
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